トライアル世界選手権シリーズ第6戦・イギリスGPが7月19日・20日、ペンリスで開催され、トニー・ボウ(ホンダ)がパーフェクトウインを飾った。初日、ボウはイギリス特有の滑るコンディションを次々に克服し、ライバルのアダム・ラガ(ガスガス)との点差を確実に広げていった。ライバル選手が10点以上の減点をとっている1ラップ目で、ボウは最後の第12セクションに到着するまでノーミス。第12セクションで初めて1点減点を喫したが、それでも1ラップ目の2位、アルベルト・カベスタニー(シェルコ)に14点の大差をつけた。2ラップ目にはボウの減点が7点となるが、ライバルもまた減点を増やしており、2ラップ目終了時点で2番手のカベスタニーには30点差となった。ラガは3ラップ目にようやく7点のベストスコアをマークして2番手に浮上したが、ボウとの点差は31点。今回はボウの圧勝となった。2日目もまた、ボウの圧勝パターンに。多くの選手が1ラップで10点以上の減点をとっている中、ボウの減点は第8セクションでの5点が唯一の減点。ここは抜け出せた選手がほんのわずかという難セクションとなった。ボウとタイトル争いを続けるには2位以内が必須のラガは、3ラップ目にこん身の追い上げを見せ、3ラップ目の減点はそれまでのスコアのおよそ半分となる7点。これでラガはジェロニ・ファハルド(ベータ)に1点差をつけて2位に浮上。ボウは2位ラガに15点差をつけてパーフェクトウインを飾った。■トライアル世界選手権 第6戦・決勝1日目1位:トニー・ボウ(モンテッサ・ホンダ)2位:アダム・ラガ(ガスガス)3位:アルベルト・カベスタニー(シェルコ)4位:ジェロニ・ファハルド(ベータ)5位:藤波貴久(モンテッサ・ホンダ)6位:ジェームス・ダビル(ベータ)・決勝2日目1位:トニー・ボウ(モンテッサ・ホンダ)2位:アダム・ラガ(ガスガス)3位:ジェロニ・ファハルド(ベータ)4位:ジェームス・ダビル(ベータ)5位:藤波貴久(モンテッサ・ホンダ)6位:ホルヘ・カサレス(ガスガス)