自動車データをスマートフォンで取得、保険や整備業界との連携目指す…スマートドライブが実証実験

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スマートドライブが実証実験で使用するアプリのイメージ
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スマートドライブは15日、開発中の車載搭載型のデータ送信システムの実証実験を、次世代都市「柏の葉スマートシティ」で8月より開始することを明らかにした。リアルタイムに車両データをスマートフォンに送信し、車両の健康診断情報や運転ログを記録する。

柏の葉スマートシティは、三井不動産を中心に街づくりをおこなう次世代都市で、環境エネルギーや次世代モビリティなどを積極的に取り入れるための取組みがおこなわれている。今回スマートドライブは、公・民・学連携街づくりをめざす「柏の葉アーバンデザインセンター」やベンチャー支援組織「TXアントレプレナーパートナーズ」などの協力により、柏の葉での実証実験をおこなう。

今回の実証実験で使用される車載搭載型データ送信システムは、車両のOBD-IIコネクタにデータ送信用デバイスを装着しスマートフォンへリアルタイムに車両データを送信、記録するもの。専用アプリでデータを管理、閲覧することが可能で、これにより、「これまで整備工場などへ行かなければ分からなかった1000以上のエンジンアラートのトラブル内容がすぐにわかり、手軽に車両の健康状態が把握できる」としている。

さらに、ドライバー個人の運転ログを記録し、急ブレーキや急発進、走行速度の状況などから燃費効率を見える化する。

実証実験では、柏の葉スマートシティエリアに住む約20名に、約1か月の間システムを使用してもらい、取得したデータを協力者へ提供、さらに分析することでシステム改善に活用する。

今後は、見える化された自動車のデータを元に、自動車保険や自動車整備業界に対し連携を提案、新サービスの開発に取り組んで行く。将来的には個々の車両データを統合・蓄積したビッグデータを分析することで、リアルタイム渋滞予測や、交通事故防止につなげていく、としている。

7月半ばより住民説明会を実施し、8月下旬から9月末にかけて実証実験をおこなう予定。

《宮崎壮人》

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