戦前から造船業が盛んな瀬戸内を管内に持つ中国運輸局は7月10日、2013年度(平成25年度)中国地区新造船建造量及び舶用工業製品の生産高を発表した。発表によると、新造船受注量は前年度の3倍強の大幅増、舶用工業製品生産高は微減となった。
まず2013年度の新造船受注量については、契約ベースで129隻(対前年度比198%)、329万9000総トン(対前年度比338%)となり、いずれも大幅増を記録した。
この内、輸出船の新造船受注量については、85隻(対前年度比293%)、317万6000総トン(対前年度比339%)となっている。
一方、国内船の新造船受注量については、44隻(対前年度比122%)、12万3千総トン(対前年度比319%)となっている。
2013年度の新造船の建造量(竣工ベース)は、108隻(対前年度比80%)、317万7千総トン(対前年度比75%)となっている。
2013年度の新造船手持工事量(契約ベース2014年3月末現在)は、中国運輸局管外の工場で建造することとなった船舶などを除外し、トン数変更などの整理を行った結果、191隻、619万9000総トンとなっている。なお、前述の整理によって除外された工事量は、マイナス43隻、マイナス183万3000総トンだった。
2013年度の臨時船舶建造調整法による建造許可は、79隻(対前年度比91.9%)、321万1000総トン(対前年度比89.1%)となっている。
次に、2013年度の管内舶用工業製品の生産高は、旺盛な建造需要を背景に、平成20年度まで右肩上がりの増加となっていたが、平成21年度から減少が続き、平成25年度も管内合計で1474億円(対前年度比95%)となっている。