中国新車販売、5.2%増の184万台…日産とホンダは2桁増 6月

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ホンダ・クライダー(中国語名:凌派)
  • ホンダ・クライダー(中国語名:凌派)
  • 日産・エクストレイル
  • トヨタ ヤリス 新型(上海モーターショー2013)

中国汽車工業協会は7月9日、中国における6月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は、184万5800台。前年同月比は5.2%増と、16か月連続で前年実績を上回った。

中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが出た。その影響を受けて、日系メーカーは9月以降、新車販売が減少。今春以降は、明確な回復基調にあった。しかし、ここ数か月、伸び率は、ひと桁台へ鈍化傾向。6月の184万5800台は、2か月連続で200万台を下回る。

日系メーカー3社の6月実績では、日産自動車が約11万2600台を販売。前年同月比は11.1%増と、5か月連続で前年実績を上回った。SUVが販売を牽引。2014年春に新型を投入した『エクストレイル』や『キャシュカイ』が、顧客に支持された。

トヨタは約7万1000台を販売し、前年同月比は7.6%減と、10か月ぶりの前年実績割れ。主力セダンの『カローラ』を、6月下旬にモデルチェンジ。その前に、先代カローラの販売を停止した影響が大きい。

ホンダは7万0739台を売り上げ、前年同月比は16%増と、2か月連続で前年実績を上回った。広汽ホンダの中国向け新型セダン、『クライダー』が1万5292台を販売。また、東風ホンダでは、小型MPVの『ジェイド』が6320台を売り上げた。

中国の2014年上半期(1-6月)新車販売は、前年同期比8.4%増の1168万3500台。2013年の新車販売は、前年比13.9%増の2198万4100台。初めて2000万台を超えるとともに、米国を上回り、5年連続で世界一となっている。

《森脇稔》

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