【INDYCAR 第10戦】パジェノーが今季2勝目、ホンダ表彰台独占…琢磨は壁にヒットで19位

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ホンダ勢が1-2-3。左から2位アレシン、優勝パジェノー、3位ホークスワース。写真:Honda
  • ホンダ勢が1-2-3。左から2位アレシン、優勝パジェノー、3位ホークスワース。写真:Honda
  • 素晴らしい走りを見せたパジェノー。写真:Honda
  • 琢磨は完走できなかった(リザルトは19位)。写真:Honda
  • パジェノーは今季2勝目。写真:INDYCAR
  • 決勝2位のアレシン。写真:Honda
  • 決勝3位のホークスワース。写真:Honda
  • ポール発進だったカストロネベスは、レース中盤のアクシデントで戦線離脱。写真:INDYCAR
  • ブルデーはフロントウイングを壊したまま走り続けて5位(写真は損傷する前の時点)。写真:INDYCAR

インディカー・シリーズの今季第10戦、ヒューストン市街地特設コースでのダブルヘッダー2戦目が現地29日に実施され、シモン・パジェノーが今季2勝目を達成、ホンダエンジン勢が表彰台を独占した。佐藤琢磨は終盤に戦線離脱、19位という結果だった。

雨の影響を受けた前日とは違い、この日のレースは開始時点からドライでの戦い。前半はポール発進のエリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)がトップを守り続けていた。だが、レース中盤のリスタート後の激しい攻防下、パジェノー(#77 Schmidt Peterson Motorsports/ホンダ)に先行を許したカストロネベスは、その直後、背後に接近してきたセバスチャン・ブルデー(#11 KVSH Racing/シボレー)と接触してレースを終えることとなってしまう(カストロネベスのリザルトは21位。ブルデーはフロントウイングを損傷しつつも走り続けて最終的に5位)。

レース後半、戦いは各所で激化する様相を見せたが、それをよそにパジェノーは首位の座を守り続けた。そして彼は、今季2勝目を快勝といっていい内容で達成する。「ブレーキ、トラクション、そしてグリップも素晴らしかった。ドライバーとしてこれ以上望めないマシンに仕上がっていたよ」と語るパジェノー。「我々のチームは着実に進歩している。昨日のトラブルが完全に解決されていたことなどからも、チームがさらに上のレベルに到達したと感じている」との彼の言葉を裏付けるように、2位には僚友の新人ミハイル・アレシン(#7)が続き、Schmidt Peterson Motorsportsは1-2フィニッシュを成し遂げた。

3位にも新人のジャック・ホークスワース(#98 BHA/BBM with Curb-Agajanian)が入り、ホンダは1-2-3フィニッシュ。ヒューストン連戦を連勝したことで、ホンダは今季のシボレーとのエンジン対決を勝ち星ベースで5勝5敗としている。シボレー勢の今回最上位は4位のチャーリー・キンボール(#83 Chip Ganassi Racing)。ポイントリーダーのウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)は最終盤に3位を失って11位、前日の優勝者カルロス・ウエルタス(#18 Dale Coyne Racing/ホンダ)は序盤に戦線離脱、最下位の23位だった。

予選10位の琢磨(#14 A.J. Foyt Racing/ホンダ)は、少々アップダウンの激しい展開となっていたが、終盤、一時は6位まで順位を上げた。しかし、90周レースの75周目に「縁石に高く乗り上げ過ぎてジャンプしてしまい、壁にヒット。レースを終えることとなってしまった」(リザルト上は19位)。これより前の段階のリスタートで「マルコ・アンドレッティ(#25 Andretti Autosport/ホンダ=今回9位)がインから接触してきたため、アウト側のラインへ飛ばされてタイヤのカスを拾い、順位をいくつも下げた。ハンドリングにも異常を感じ、パンクしているおそれもあったのでピットインした」という局面があったことを考えると、マシンが何かしらのダメージを負っていた可能性も否定できない。だが、とにかく「悔しいレースになった」ことは事実。「マシンは好調なので、次のポコノでぜひともいいレースを戦いたい」という言葉に期待をかけたい。

次戦第11戦決勝は、現地7月6日にペンシルベニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで開催される。

《遠藤俊幸》

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