米国の自動車最大手、GMは6月10日、米国で2014年の年次株主総会を開催。株主に対して、GMのトップが、一連のリコール(回収・無償修理)問題について謝罪した。
今回のGMのリコールは、イグニッションスイッチの不具合によるもの。走行中、エンジンキーが勝手に、オフまたはアクセサリーの位置へ戻り、エンジンが停止。この状態で事故を起こせば、エアバッグが作動しない。この不具合による事故で、少なくとも13名の乗員が死亡した。
このリコールは、2014年に入って発覚。しかし、GMは2000年代初頭にこの不具合を把握しながら、顧客や米当局への情報開示を怠った可能性がある。リコールへの対応を約10年間放置した結果、被害が拡大したと見られている。
6月10日、GMの年次株主総会には、GMのメアリー・バーラCEOが登壇。「GMが犯した過ちに対して責任を負う。このような問題を二度と起こさないために、全力を尽くす」と株主に謝罪した。
GMは今回のリコール発覚以降、過去の不具合の再調査を実施。1500万台以上のリコールを公表してきた。また、当時の責任者15名を解雇。社内の組織の抜本的な改革を進めている。
GMのメアリー・バーラCEOは、「今のGMは非常に素晴らしい企業。明日は、真に偉大な企業に生まれ変わる」と述べた。