欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループに属し、チェコに本拠を置くシュコダは5月27日、新型『オクタビアG-TEC』の量産を開始した。
新型オクタビアG-TECは2014年3月、ジュネーブモーターショー14で初公開。新型『オクタビア』をベースにしたCNG(圧縮天然ガス)車だ。パワートレインは、同じくフォルクスワーゲングループのアウディ『A3スポーツバック g-トロン』と同様。
システムは、直噴1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンが基本。CNGに対応した専用チューニングが施される。最大出力は110psを発生。トランク床下には、2個のCNGタンクを配置した。CNGタンクが空になれば、自動的にガソリン燃料での走行に切り替え。シュコダによると、CNGとガソリンを合わせて、最大で1330km走行できるという。
オクタビアは、シュコダの主力Cセグメント車。2012年12月に発表された新型は、3世代目。フォルクスワーゲングループが新開発した新型モジュラープラットホームの「MQB」を、新型『ゴルフ』や新型『アウディA3』に続いて採用した。
5月27日、シュコダはチェコのムラダー・ボレスラフ工場において、新型オクタビアG-TECの量産を開始。同社はこれまで、500万ユーロを投じて、CNG車のテスト施設や充填ステーションを整備してきた。新型オクタビアG-TECの登場で、シュコダのCNG車は3車種に拡大する。