日産自動車が5月26日に発表した新型『スカイライン 200GT-t』にはダイムラー製2リットル4気筒ターボエンジンが搭載されている。西川廣人CCOは「今回ダイムラーとの協業の中で、こういう形でエンジンを出せたというのは非常に大きい」と語る。
西川CCOは「パワートレインの品揃えというのはお金もかかるし、時間もかかる。やはりOEM(最終製品製造会社)間の協業でいうとメリットが大きいと思う。とくに今回の場合は、日産はハイブリッドでまず出したが、やはり欧州で主流のダウンサイズターボは商品として魅力がある」と述べた。
また「もちろん商品として魅力度も大きいし、我々の時間とコストのセービングの面でも大きい。どちらかというとやはり商品の魅力を増すうえで有効なものだと思う」と説明。
さらに「スカイラインという車が持っている特性からすると2リットルのダウンサイズターボは非常にキャラクターに合っている。ダイムラーも新しくこのエンジンを使って出したが、我々の仕上げの方がスポーティさという点では魅力のある商品になった。これは自信がある」と強調した。
日産とダイムラーとの提携では、スカイライン 200GT-tに搭載される2リットル4気筒ターボエンジンを日産の米デカード工場で生産することが決まっている。当面は、ドイツにあるダイムラーで生産されたエンジンが使われるが、デカード工場での生産が今年中に始まった段階で切り替わるという。