トライアル世界選手権シリーズ第3戦・ヨーロッパGPが5月24日・25日、コルシカ島で開催され、アダム・ラガ(ガスガス)が優勝、トニー・ボウ(ホンダ)は2位に終わった。コルシカ島は、イタリアにほど近い、地中海に浮かぶリゾートアイランド。40年近い世界選手権の歴史の中でも初めての開催となる。決勝初日は、岩だけらの海岸を舞台に、12セクション3ラップで争われたが、ワールドプロクラスの全選手が、持ち時間をはるかに超えてゴール。ノーカウントとなった。続く決勝2日目、ボウは第3セクションで、ラガは第4セクションで5点を取ってしまったが、ほかに大きな減点はなく、1ラップ目はボウ7点、ラガ10点と、ボウがラガに3点のリードをとった。2ラップ目、ボウは第6セクションと第8セクションで、それぞれ5点減点。これに対してラガは、ボウが5点を取ったそれぞれのセクションを1点で抜け、しかもそれ以外の全セクションをクリーンするという好スコアをマーク。試合を逆転したばかりか、ボウを7点リードして最終ラップに突入した。最終ラップ、ボウは2ラップ目に5点となった第6セクションでは見事なクリーンを見せたものの、第8セクションでは再び5点。ラガの勝利が決まった。ラガはこの勝利で、ポイント争いでもトップに浮上。ボウの88点に対し、ラガは90点となった。■トライアル世界選手権 第3戦(2日目)1位:アダム・ラガ(ガスガス)2位:トニー・ボウ(モンテッサ・ホンダ)3位:アルベルト・カベスタニー(シェルコ)4位:ホルヘ・カサレス(ガスガス)5位:マテオ・グラタローラ(ガスガス)6位:藤波貴久(モンテッサ・ホンダ)■ポイントスタンディング1位:アダム・ラガ(ガスガス)90P2位:トニー・ボウ(モンテッサ・ホンダ)88P3位:藤波貴久(モンテッサ・ホンダ)68P4位:アルベルト・カベスタニー(シェルコ)66P5位:ジェロニ・ファハルド(ベータ)59P6位:ホルヘ・カサレス(ガスガス)47P