【新聞ウォッチ】パナソニックとソニー、「選択と集中」で有機EL事業から撤退へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年5月26日付

●なでしこアジア女王(読売・1面)

●趣味の軽個性的、増税前に目新しさ、クラシック・アウトドア・着せ替え (読売・6面)

●パナソニック・ソニー、有機EL撤退検討(読売・6面)

●日産80周年の特別仕様、小型車「キューブ80thスペシャルカーリミテッド」(読売・9面)

●「軽」を忘れる安定感、スズキハスラー(毎日・8面)

●「国に役立つことをしたい」日本の若者1位、7か国調査(産経・3面)

●東京港港湾道路、放置トレーラー常態化、道交法適用外、都、4地区罰則へ(東京・1面)

●「AKB」のこぎりで襲う、岩手、川栄さんら3人けが、容疑の男逮捕(日経・39面)

ひとくちコメント

エンジニアにとっては、これまで取り組んできた研究開発を途中であきらめなければならないことほどつらいものはないだろう。

パナソニックとソニーが、次世代高画質テレビの「本命」としてディスプレー用などの開発を進めてきた「有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)」事業から撤退する方針を固めたという。画面の大型化に伴い、生産コストが高く採算が見込めないと経営判断したのが撤退の理由だそうだ。

朝日が5月25日の朝刊で報じたほか、きょうも読売などが追随している。それによると、パナソニックは官民ファンドの産業革新機構が出資する液晶パネル大手の「ジャパンディスプレイ」に事業を売却する方向で調整中。6月にも合意する見通しという。ソニーもジャパンディスプレイと協議しているが、需要が見込める業務用製品などの研究開発は続ける可能性がある。

有機ELパネルは、電圧をかけると画素一つ一つが発光する有機素材を使うことで液晶を超える高画質が実現できるとされており、省電力なのも特徴。ソニーが2007年、世界で初めて発売し、次世代の薄型テレビの本命とされていた。現在は、サムスン電子など韓国勢が先行しているが、割高で市場は伸び悩んでいる。

経営再建の中で「選択と集中」を進めているパナソニックもソニーも、「高精細の『4Kテレビ』など液晶テレビの開発に集中するほうがよいとの結論に達した」(朝日)という。

《福田俊之》

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