新関西国際空港が発表した2014年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比22%増の326億1400万円と増益となった。
関西国際空港は、航空機発着回数がアジア路線を中心とした増便などにより過去最高となった。国内線も、LCC(格安航空会社)による新規路線就航などもあり、全体では同4%増と、過去最高を記録。
大阪国際空港はプロペラ機枠が一部低騒音機枠へ転換されたことによる増便などから、航空機発着回数・航空旅客数ともに前年を上回った。
営業収益は、関西国際空港の旅客サービス施設使用料収入や、大阪国際空港の増便による増収などの効果で、同25%増の1268億2700万円となった。
収益では、営業外収益に政府補給金収入40億円、営業外費用に支払利息等を計上し、経常利益は同21%増の218億7700万円となった。
今期は、航空機発着回数が過去最高となる夏期スケジュールなどを踏まえ、前年と比べ1万4000回の増加、航空旅客数も164万人の増加を見込む。
このため、営業収益はOATグループを連結対象としたことによる増加や航空需要の増加で、同15%増の1459億円、営業利益が同8%増の353億円、経常利益が同17%減の182億円、純利益が同62%減の91億円を予想している。