この日も好天に恵まれた富士スピードウェイは、2レース制の決勝レース1(25周)が10時05分にフォーメーションラップスタートということで、朝から完全な戦闘モード。ピットストップなしの約114km短距離戦なので、1周目のポジション取りがレースの行方をほぼ決定づけることが予想されていたが、「1周してくるまでに後続をスリップストリーム圏外に離したいと思っていた」というポールのオリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)が「良いスタートを切ることができ、良い1周目とすることができた」時点で、やはりレースの趨勢はほぼ決まりだった。そのまま逃げ切って、オリベイラは自身とチーム・インパルにとって2012年フォーミュラ・ニッポン(SFの前身)第5戦もてぎ以来というトップフォーミュラ優勝を飾る。
決勝レース1の2位は、5番グリッドスタートから1周目に2位まで上がった中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)。スタートは「それほど良くはなかったんですが、自分より前の(オリベイラ以外の)3台のスタートが良くなかったみたいですね」とのこと。「レースペースでJPに離されていたと思うので、レース2に向けてマシンを見直して、準備したいと思います」。一貴はレース2を3番グリッドからスタートする。
決勝レース1の3位には2番グリッドスタートだった開幕戦優勝者ロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が入った。以下、4位はアンドレ・ロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S)、5位は国本雄資(#39 P.MU/CERUMO・INGING)で、7位までがトヨタエンジン勢。ホンダ勢のトップは8位のヴィタントニオ・リウッツィ(#11 HP REAL RACING)だった。