今回の富士戦は決勝2レース制での実施となるため、ノックアウト予選Q1の順位がそのままレース1の予選結果となり、Q2からQ3までを経た通常の予選結果がレース2のそれとなる方式。そのため、いつもは「通過すればOK」のQ1も完全に勝負がかりの状況と化すなか、そこで1分23秒108というトップタイムをマークしたのがオリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)である。開幕戦優勝者のロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)が2位に入り、3位はロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)。ポール獲得で与えられるドライバーズポイント「1」のチャンスが今回は2度あるわけだが、まず最初のそれをオリベイラがものにした。
そしてQ3進出の8人で争われるレース2のポール争いは、1分22秒572というニューレコードタイムを叩き出したロッテラーに軍配が上がり、1点獲得。オリベイラは連続ポールならず2位、中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)が3位に続いた。
両レースで予選4位につけたのが国本雄資(#39 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)。レース1の予選5位は一貴で、レース2の同5位はデュバルだった。平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)が両レースとも予選6位。上位を占めるトヨタ勢に対し、やや差は詰まったようだが、依然としてホンダ勢は厳しい戦況にある。前年王者の山本尚貴(#1 TEAM 無限/ホンダ)がレース1で予選8位、レース2で同7位につけたのが、いずれもホンダ勢のトップだった。