ホンダのインドネシアにおける二輪車生産・販売合弁会社であるピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター(AHJ)は、ゲリー・サリム選手(17歳)を起用し、「アストラ・ホンダ・レーシング・チーム」からMFJ全日本ロードレース選手権J-GP3クラスに、2014年シーズンを通じフル参戦すると発表した。
アジア・ドリーム・カップは、「FIMアジアロードレース選手権シリーズ」の1カテゴリーとして、日本を含むアジア地域12ヵ国から選抜された若手ライダーの中から、将来のグランプリライダーを輩出するためのプログラム。マシンはCBR250Rをベースとしたレース仕様車を使用し、2012年よりアジア各国で開催されており、サリム選手は、昨シーズンランキング2位を獲得した。
アストラ・ホンダ・レーシング・チームは、インドネシア国内における幅広いレース活動に加え、昨シーズンに引き続き「アジア・ドリーム・カップ」への参戦、および今シーズンからの「FIMアジアロードレース選手権シリーズ」へのフル参戦をするなど、今シーズンのレース活動を強化している。あわせて、アジア圏でレベルの高いレースが展開されている全日本選手権への参戦を通じたサリム選手のレベルアップと、アジア・ドリーム・カップのアドバイザーを務める元グランプリライダー中野真矢氏をアストラ・ホンダ・レーシング・チームのアドバイザーに迎えるなど、ホンダの協力のもと世界で活躍できるライダーの育成に取り組んでいく。
なお、サリム選手は、昨シーズンのアジア・ドリーム・カップでシリーズチャンピオンを獲得した尾野弘樹選手が今年から参戦している「FIM CEVレプソル インターナショナル選手権(旧スペイン選手権)」の最終戦バレンシアGPに参戦を予定している。