スズキは4月16日に東京で4輪車の技術説明会を開き、エンジンの熱効率追求や軽量化を図る次世代プラットフォーム(車台)の展開など環境性能の強化に取り組む方針を明らかにした。
次世代プラットフォームは、構造や部品配置の見直しなどにより衝突時の安全性能や、車体剛性などの向上を図っていく。これらのプラットフォームで車両全体として最大15%の軽量化達成を目指している。詳細な投入時期は明らかにしていないが、数年内に導入が始まる見通し。同時に集約化も図り、プラットフォームは軽のほかAセグメントとBセグメントの3タイプに集約、CセグメントはBと共用する方針も示した。
取り組みを強化するエンジンの熱効率改善などと併せ、燃費改善につなげる。現在、スズキの最高燃費モデルは軽自動車の『アルト』で35.0km/リットル。会見した技術部門担当の本田治副社長は「こうした技術を組み合わせて改善して行きたい。西のメーカーさん(=ダイハツ工業)ではマラソンと同じ距離(42.195km)が目標になっているとも聞く。やはり次は40kmでしょう」と述べ、軽では「40」という大台乗せに挑む考えを表明した。