トヨタ自動車の佐藤康彦常務役員は4月14日に東京で開いた新モデル発表会で記者団の取材に応じ、販売好調な輸入車には「トヨタ、レクサスの両方で対抗する構えが必要」との考えを表明した。
トヨタの2013年度の国内販売は、レクサスが過去最高を達成するなど堅調だったものの、総市場でのシェアは、2年ぶりに3割を割り込んだ。同社のウェートが低い軽自動車の需要が拡大する一方、ドイツ勢を中心とした輸入車にも押されている格好だ。
佐藤常務は輸入車の販売好調について「価格面で下に展開してきたし、商品も広がっている」と評価。対抗するにはトヨタの2ブランドが連携して策を講じる必要があるとの認識を示した。そのための商品展開については、詳細の言及は避けたものの「クロスオーバーや2BOXの部分」の充実が必要と指摘した。