FIMトライアル世界選手権シリーズ開幕戦、4月12日に豪州・マウント・タレンガワーで行われた決勝1日目は、藤波貴久(ホンダ)が優勝を飾った。1ラップ目、開幕戦の緊張からか、7連覇を達成しているトニー・ボウ(ホンダ)が第3セクションで1点、第6セクションでもまた1点と、小さな減点が続いた。一方の藤波は、第7セクションまでをすべてクリーンして好調をアピール。第13セクション、ボウは5点を取ってしまい、大きなハンディを背負う。この日のセクションは比較的難度が低いため、1つの5点が試合の流れを左右する大きな減点となる。ボウは藤波とジェイムス・ダビル(ベータ)に後れを取り、3番手。ボウに続いて、アダム・ラガ(ガスガス)とジェロニ・ファハルド(ベータ)が8点の同点で並び、1点が順位を左右する接近戦となった。2ラップ目も減点3と、藤波は好調な走りを見せる。3ラップ目、ボウは14セクションをオールクリーンしての追撃。藤波は、ゴール時間を1分超過し、1点のタイムペナルティーを受けたが、1ラップ目と2ラップ目のアドバンテージで逃げきりに成功した。藤波の勝利は、1年前に開催された2013年開幕戦日本GPの2日目以来。続く決勝2日目はボウが雪辱。藤波は6位に終わった。■トライアル世界選手権 第1戦(1日目)1位:藤波貴久 モンテッサ(ホンダ)2位:トニー・ボウ モンテッサ(ホンダ)3位:ジェロニ・ファハルド ベータ4位:アダム・ラガ ガスガス5位:ジェイムス・ダビル ベータ6位:アルベルト・カベスタニー シェルコ■トライアル世界選手権 第1戦(2日目)1位:トニー・ボウ モンテッサ(ホンダ)2位:アダム・ラガ ガスガス3位:ジェロニ・ファハルド ベータ4位:アルベルト・カベスタニー シェルコ5位:ジェイムス・ダビル ベータ6位:藤波貴久 モンテッサ(ホンダ)■ポイントスタンディング1位:トニー・ボウ モンテッサ(ホンダ) 37P2位:藤波貴久 モンテッサ(ホンダ) 30P3位:アダム・ラガ ガスガス 30P4位:ジェロニ・ファハルド ベータ 30P5位:アルベルト・カベスタニー シェルコ 23P6位:ジェイムス・ダビル ベータ 22P