【INDYCAR 第2戦】琢磨も巻き込まれたアクシデントでホンダ勢暗転…ムニョスの3位が最上位

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3位に入ったムニョスのマシン。写真:Honda
  • 3位に入ったムニョスのマシン。写真:Honda
  • 3位を喜ぶムニョス。右は2位のパワー。写真:INDYCAR
  • 3位で表彰台に登壇したムニョス。写真:Honda
  • 佐藤琢磨はアクシデントで戦線離脱。写真:Honda
  • ディクソンは燃費(戦略)面で泣き、勝利ならず。写真:INDYCAR
  • 優勝のコンウェイ。写真:INDYCAR
  • ポールから快調にレースを進めていたハンターレイだが、接触アクシデントで勝利を逃す。写真:Honda
  • 伝統の市街地コースバトルは、後半になって荒れた展開に。写真:INDYCAR

現地13日、インディカー・シリーズ第2戦決勝がカリフォルニア州ロングビーチ市街地コースで開催され、後半になって荒れた展開のなか、マイク・コンウェイが今季初優勝。好調だったホンダ勢はマルチクラッシュで勝機を失い、カルロス・ムニョスの3位が最高だった。

ポール発進から首位を走り続けたライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)が逃げ切るかと思われたレースが、後半、一気に動く。80周レースの54周終了時にハンターレイと2位のジェームス・ヒンチクリフ(#27 Andretti Autosport/ホンダ)がルーティンのピットイン。これでトップに立ったジョセフ・ニューガーデン(#67 Sarah Fisher Hartman Racing/ホンダ)が翌周ピットインし、ハンターレイとヒンチクリフの直前でコースに戻る。実質トップ争いのバトルが始まった刹那、ニューガーデンとハンターレイが接触し、さらにヒンチクリフや順位を上げてきていた佐藤琢磨(#14 A.J.Foyt Racing/ホンダ)ら数台が巻き込まれるマルチクラッシュへと発展してしまった。

予選からシボレー勢に対して優位に戦うことができていたホンダ勢にとっては悪夢のようなアクシデントだった。レース終盤、首位に立ったのはシボレー勢のスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing)。ディクソンは燃費が苦しく、78周終了でピットインして後退するが、勝ったのはやはりシボレー勢のコンウェイ(#20 Ed Carpenter Racing)だった。

2位は開幕ウイナーのウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)。ホンダ勢では3位に入ったカルロス・ムニョス(#34 Andretti Autosport-HVM)が最上位。昨年のインディ500で2位になった実績はあるが、フル参戦は今季が初、ルーキーでもあるムニョスは「すべてがうまくいったレースだった。多くのアクシデントが起きた結果の3位であったことは素直に喜べないけど、それもまたレース。序盤は後輪のグリップが低くて苦労したが、ピットインの際にチームがマシンを改善してくれて、終盤は前を行くドライバーに全力でアタックすることができた」とこの日を振り返り、さらに「この調子でこれからもプッシュし続けていきたい」と今後への抱負を語っている。

4位は今季復帰のF1優勝経験ドライバー、ファン・パブロ・モントーヤ(#2 Team Penske/シボレー)。上位4人はいずれも予選2桁順位で、レース後半の混乱を象徴する結果ともなっている。

予選15位の琢磨は、決勝も「スタートでの加速がわるく、混雑していたターン2では後方からヒットされて前のマシンにぶつかり、フロントウイングを傷めたりもした」ことで20位近辺まで下がるなど、昨年の優勝コースながら苦戦していた。しかし「その後は、早めにピットに入るなどの作戦にレース展開が味方してくれ、ポジションを上げていくことができていた」ところでの、無念のアクシデント遭遇、戦線離脱となってしまう(リザルト上は22位)。厳しいレースウイークエンドではあったが、「土曜とはガラリと違うセッティングを日曜のファイナルプラクティスで試し、そこでマシンを速いものにできたことは今週末の大きな収穫」とも琢磨は語っており、今後の捲土重来に期待したい。

インディカーの次戦第3戦は、開幕直前テストで琢磨が好調ぶりを披露した舞台でもあるアラバマのバーバー・モータースポーツパークで開催される(現地4月27日決勝)。

《遠藤俊幸》

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