【マツダ アクセラ 試乗】峠道でも高速巡航でも心地よさに満ち溢れたXD…工藤貴宏

試乗記 国産車
マツダ・アクセラ XD
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  • マツダ・アクセラ スポーツ XD
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1.5リットルと2.0リットルのガソリン、2.2リットルのディーゼル、そして2.0リットルガソリン+モーターのハイブリッド。多様なパワートレインを用意しているのが、新型『アクセラ』の特徴だ。

しかし選択肢は増えれば増えるほど、選ぶのが悩ましい。今回、2.0リットルのガソリン、ハイブリッド、そしてディーゼルを乗り比べるチャンスを得たので「自分が買うならどれか?」という個人的視点のパワートレイン選びをしてみた。

結論からいえば、イチオシはディーゼルだ。何が素晴らしいって、その動力性能。「クルマは速ければ速いほどいい」なんていうつもりは毛頭ないけれど、わずか2000回転で420Nmの極太トルクを発生するエンジンは力強くて走り好きの心を刺激してくれる。「スカイアクティブD」と呼ぶこのエンジンは旧世代のディーゼルと違って回転上昇の重たさもなく、峠道でも高速巡航でも心地よさに満ち溢れているのだ。運転中、思わず笑みが出てしまうほどである。

『CX-5』で感じたディーゼル車の鼻先の重さ(エンジン自体がガソリン車より重いのでステアリング操作に対する反応が若干鈍い)が、アクセラではきっちり払拭されていたのも好印象。日本仕様のサスペンションは超高速域まで考えた欧州仕様に比べると乗り心地に配慮した設定というが、高速道路ではスタビリティの高さに驚かされ、峠道でも心から運転を堪能できた。燃費狙いならハイブリッドだけど、楽しさでいえば文句なしにディーゼルだ。

ただ、唯一の残念ポイントは価格。ディーゼルエンジンを積む「XD」は306万7200円(8%消費税込み)で、ガソリンの上級グレード「20SツーリングLパッケージ」に比べると56万6000円も高いのだ。いくら内外装が上質になりBOSEサウンドシステムやサンルーフが追加され、7万円のクリーンディーゼル補助金が受け取れるとはいってもこれはさすがに…。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

工藤貴宏|モータージャーナリスト
小学校高学年から自動車雑誌を読みはじめ、1日でも早く運転したくて18歳誕生日の翌日には仮免許を取得したクルマ好き。大学在学中から自動車雑誌でアルバイトを始め、自動車専門誌編集部在籍後、編集プロダクションを経てフリーランスライターに。愛車は2シーターオープンカーとミニバン。

《工藤貴宏》

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