【トヨタ ヴォクシー ハイブリッドV 試乗】定評あるHV、実用性と走りの性能が高バランス…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタヴォクシーハイブリッドV
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試乗車は『ヴォクシー』の「ハイブリッドV」。こう見えて標準ボディ&デザインだが、街中では目を惹く様子。試乗中、興味津々らしい人(推定30歳台・男性)から「コレ新型ヴォクシーですね!」と熱い言葉を投げ掛けられた。

外観に較べ走りは必ずしもスポーティさを求められる訳ではない(トヨタ)との判断から、足回り等は標準的な設定(『ノア』とは同等)。けれどそれは“幸いにも”というべき。グッドイヤーの15インチタイヤを履く足回りは、重厚でストローク感のあるミニバンらしい乗り味を実感させてくれる。乗員の頭が振られないフラットさも快適でいい。高速道路でも安定感がある。

サイドステップなしの低床も魅力。人の乗降が楽だが、レポーター宅の飼い犬(柴犬・9歳・体重11kg。脚に少し障害あり)も、自分で乗り降りができ、嬉しそうな顔をみせた。

ベルトラインが低くフードも見渡せる明るい視界も運転中の安心材料だ。室内は幾何学パターンの布地や布貼りの助手席前ポケット等、居心地と上質感にこだわった仕上げ、センスのよさだ。HVは7名乗りで、セカンドシートを大きく後方までスライドさせ、やや背もたれを倒して座れば、リムジン感覚の居心地だ。

HVとしてのポテンシャルの高さは定評あるところ。動力性能はオールマイティだ。その上で、ミニバンとしての実用性、快適性、乗り味のよさも高いレベルでバランスさせている点がいい。先代に較べ後ろ姿の“縦横比”がより幅広になり、安定感が表現されつつも、トレッドが不当に広過ぎず、パレット式の駐車場の出し入れも気を遣わずに行なえた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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