大手IT企業のデルは、世界進出における新興国の収益価値を高めるために、インドからより多くの管理職を採用するとライブミントが伝えた。
デルサービス社長のスレーシュ・ヴァスワニ氏は、「Dellは技術会社でありながら、サービスを売りにする企業に急速に変容しつつあり、インドはこの変革に欠かせない部分となっている。インド人経営能力が我が社の前進にとって必要だ」とムンバイでのインタビューに答えた。
デルにとってインドは米国外最大の拠点であり、現在2万7千人以上のインド人従業員を抱えている。
2013年6月にアローク・オーリー氏をインド支部の代表に任命して以来、インド人の重要職への採用が相次いでおり、IBMやHPが数年前からサービス分野に力を入れ始めたのを追うように、デルもそれらと肩を並べる勢いで成長している。
デルは従来、米国内での健康管理市場で大きな力を持っていたが、今や銀行業という新たな分野にもサービスを拡大している。また2013年3月にはシンガポール為替市場の改善を手掛けるなどその範囲を広げてはいるが、銀行業参入の遅れは否めない。
しかし、インドのビジネス事情を熟知している強味を基にデルは今後もインドで多岐に渡る事業展開をして行くものと考えられる。