3代目となった新型日産『ティアナ』は、アメリカで販売する『アルティマ』をベースに開発されたという。
同社マーケティング本部マーケティングダイレクターオフィスの大屋俊一郎さんは、「北米のアルティマは年間20万台ほど売れているのに対し、中国のティアナは8から9万台。日本は2000から3000台規模なので、北米のアルティマをベースに(中国と日本向けの)ティアナを作り分けた。さらに、(日本の販売ボリュームはアメリカや中国より小さいので、開発の)プライオリティは少し下がってしまう」とコメント。
しかし、「日本ではティアナというブランドで販売してきているので、出来るだけこれまでのイメージに近づけてほしいと要望した」という。
アルティマをベースにして日本のティアナをどう作り分けるか。大屋さんは、「アメリカのアルティマと中国向けティアナの良いとこ取りで、さらに、(日本の)ティアナがこれまで培ってきた快適性は損なわない形で日本に投入した」と述べる。
アルティマと中国向けのティアナとでは、「日本のポジショニングは中国向けに近いと思っている」と大屋さん。「アルティマは走りをウリにしているクルマなのに対し、中国は走りよりは快適性に振れている。そこで、日本もこれまでの快適性がベースにあるので、イメージ的には比較的快適性に寄るポジショニングなのだ」と語った。