羽田空港の国際線旅客ターミナル拡張部分が3月30日の供用開始を前に報道陣に公開された。東京国際空港ターミナルの知久守一常務は「外を見せたいということで、通路の両サイドをガラスにした」と語る。
知久常務は「両サイドがガラスになっている上、12メートルの吹き抜けで非常に明るい空間になっている。出発するお客様は両サイドの航空機を見ながら移動するようになる。また2階部分にある到着コンコースについてもガラス張りなので航空機をみながら入国管理室に向かっていくような導線になっている」と説明。
また「新設した8つ搭乗ゲートのうち6つはゲートラウンジが2階に下りている。本館部分は3階にゲートラウンジがあるが、拡張部では2階にゲートラウンジがあるのが大きな違いで、ターミナル内を移動する動線と分けることで、十分な待合スペースを確保した」と述べた。
さらに「入国審査場まで最長で700mのコンコースになるので、すべてムービングサイドウォークが付いている。また移動距離が長くなるので乗用カートを倍の8台に増やし対応する」という。
ターミナルの拡張は国際線発着枠拡大に合わせて進められてきた。羽田空港は夏ダイヤが始まる3月30日から、昼間の国際線発着枠が倍増され、夜間と合わせて年間9万回になる。