「8人乗りの利便性や、センターウォークスルー部を活用して子供の自転車がそのまま載せられる点が便利」などが好評点という『セレナ』。マイナーチェンジ後のモデルでは、装備&機能の充実が図られ商品性をより高めた。
とくに安全、運転支援機能が手厚くなったのは注目したい。試乗車は「ハイウェイスターGアドバンスドセーフティパッケージ」で、エマージェンシーブレーキ、車線逸脱警告が標準のうえ、踏み間違い衝突防止アシスト、フロント&バックソナー、ふらつき警告も備わる。さらに心強いのは、アラウンドビューモニターに“移動体検知機能”があること。ウエストラインが低く視界のいい『セレナ』だが、日常の運転での不安解消に役立つであろう、ありがたい機能だ。
サードシートは左右にハネ上げて格納する方式。けれど格納位置が低めだから扱いやすく(固定ストラップもかけやすかった)、視界を大きく妨げない点もいい。
2リットルエンジン+CVTの動力性能もクセがなく扱いやすい。リヤサスペンションがトーションビーム式の2WDは、しっかりとした安定感と自然な乗り味のよさが魅力だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。