米国の自動車最大手 GMの高級車ブランド、キャデラックが1月、デトロイトモーターショー14で初公開した『ATSクーペ』。同車の欧州市場への投入が決定した。
これは2月11日、キャデラックが明らかにしたもの。「3月にスイスで開催されるジュネーブモーターショー14において、ATSクーペを欧州プレミア。2014年秋、欧州市場で発売する」と公表している。
ATSクーペはキャデラックの新しい小型スポーツセダン、『ATS』から派生した2ドアクーペ。小型のラグジュアリースポーツクーペを求める顧客のために開発された。
ボディサイズは、全長4663×全幅1841×全高1392mm、ホイールベース2775mm。ホイールベースは、セダンのATSと同サイズ。その上で、ATSクーペでは、伸びやかなクーペフォルムを作り上げた。一見、セダンとの共通部品が多いように見えるが、キャデラックによると、フロントマスクをはじめ、ルーフ、ドア、リアフェンダー、トランクリッド、フロントフェンダーなどがクーペ専用設計だという。
欧州仕様では、エンジンを1種類に絞った。北米仕様に設定の自然吸気の直噴3.6リットルV型6気筒ガソリン(最大出力321ps、最大トルク38kgm)は用意されず、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボのみ。最大出力は276psを引き出す。
ATSクーペが競合車として意識するのは、BMW『4シリーズクーペ』、メルセデスベンツ『Cクラスクーペ』、アウディ『A5クーペ』などの欧州勢。ジュネーブモーターショー14での欧州プレミアにより、欧州市場への攻勢をかけることになる。