イタリアのスポーツカーメーカー、ランボルギーニのフラッグシップモデルが『アヴェンタドール』。価格は約4000万円。小学校高学年から中学生にかけてスーパーカーブームを経験した私にとって、ランボルギーニという単語は特別な意味をもつ。ましてこのアヴェンタドール、『カウンタック』同様の跳ね上げ式ドアを備えるのだから、ワクワクしないわけがない。建て売り住宅一軒分のプライスタグが取り付けられた12気筒ミッドシップの2シータースポーツ。ここまでくると価格がどうのこうのいうレベルではない。このクルマを買おうという人は、もはや価格など気にしない人たちだろう。LP700-4とは700馬力のエンジンを縦置きミッドシップ(LP)にした4WDという意味。700馬力というパワーは想像を絶する。アヴェンタドールにはストラーダ、スポーツ、コルサという3つの走行モードがある。もっともパワーをしぼったのがストラーダで、このモードならばどうにか普通に走ることができるが、スポーツにすると発進にはちょっと気をつかうようになる。これをコルサにすると、かなり上手にアクセルワークを行わないと発進すらできないほどのパワーとなる。走り出してからの加速は文句なし。文句があるわけがない。アクセルを踏むと、そのままガンガン加速していく。ミッションは2ペダルMTだがオートモードも備える。オートモードで十分なのだが、マニュアルモードで意味もなくシフトをアップ&ダウンしたくなる。とくにダウンはブリッピング効いてきもちいい。そのドアの開き方、メーターのデザイン、ステアリングの感触、赤く塗装されたリッドが取り付けられたエンジンスタートボタンをはじめとする各種スイッチ類……ありとあらゆるものが「どうだまいったか」といわんばかりの存在感。内に外に、アピールをしまくって走る。それがランボルギーニのフラッグシップだ。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。
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