インド・デリーで開催される「第12回オートエキスポ2014」(デリーモーターショー14)は、新車中心の「ザ・モーターショー」だけでなく、別会場で部品中心の「第12回オートエキスポ2014 コンポーネンツ」も開催されている。「コンポーネンツ」展は2月6~9日の日程だ。
会場となったのは、前回(2012年)の「ザ・モーターショー」が開催されていたニューデリー市内のPragati Maidan。ピラミッドのような大型ホールや臨時のテントなどの小さなホールが数多く集まった会場に、数百の出展がひしめく熱気のある展示会であった。
日系メーカーでひときわ大きなブースを構えるのは、1980年代にインド進出を果たし、エアコンやエレクトロニックパーツを数多く現地生産を行うデンソーだ。ブースの出展場所は、インド国内のサプライヤーが集まるドメスティック・パビリオンであった。
ちなみに、ホールは全部で17。そのうち中国パビリオンが6、韓国パビリオンとドイツ・パビリオン、インターナショナル・パビリオンがそれぞれ1。日本パビリオンは存在せず、日系メーカーはドメスティック・パビリオンとインターナショナルに分かれて出展していた。
デンソーのブースにいた日本人スタッフに話を聞くと、出品の内容は、「ほとんど2013年の東京モーターショーと同じである」と言う。デンソーの「セーフティ&環境」というフィロソフィをグローバルでも同じスタンスでアピールしようというわけだ。そのため、まだインドでは採用が遠いであろう、ヘッドアップディスプレイなどのハイテク系の展示も用意されていた。この展示に対して「ヘッドアップディスプレイの後づけはできないのか?」という声も多かったという。また、プラズマクラスターの注目度は高いけれど、価格が高すぎるという声もあったとか。
内容的には、インドの将来を見据えた提案という形になったデンソーのブース。「デンソーの総合力をインドの人に見ていただきたい」という思いが出た展示であった。