米国の自動車最大手、GMは2月11日、ポーランドのエンジン工場に2億5000万ユーロ(約350億円)を投資すると発表した。
今回の投資は、ポーランドのティヒ工場に対して行われるもの。同工場で2017年から開始する、新世代の中型ディーゼルエンジンの生産に備える。年産台数は最大で20万基。
このディーゼルエンジンは、排気量が1.6リットルの直列4気筒ターボ。オールアルミ製の新世代ユニットとなり、高出力を維持しながら、燃費やCO2排出量などの環境性能を向上。排出ガス性能は、欧州のユーロ6を満たす。
また、今回の投資により、ポーランドのティヒ工場の建屋面積は30%拡大。倉庫や製造ライン、テストラインの拡張が図られる。
なお、この新ディーゼルは、GMの欧州部門のオペル車に搭載される予定。オペルのピーター・トム取締役は、「新エンジンはオペルにとって非常に重要。ポーランド工場は優れた生産品質と生産効率を備えており、このエキサイティングなプロジェクトの実現に期待している」と述べた。