【フォード フィエスタ 試乗】ワインディングではもどかしさ感じるも、発進時の瞬発力は抜群…三好秀昌

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フォード・フィエスタ
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コンパクトハッチにありがちな可愛らしさを前面に出したデザインとは違い、新型『フィエスタ』はシャープで高級感あるボディデザインをまとっている。

室内に目を移すとオーソドックスな大型メーターとセンターコンソールを中心とした先鋭的なデザインがミックスされ、スポーティー感満載な空間に仕上げられている。

搭載されるエンジンは燃費とパワーを高次元でバランスさせた1.0リットル直噴3気筒ターボである。このダウンサイジングされたガソリンエンジンにフォードは「エコブースト」というネーミングをつけている。低速から高トルク&高出力を発揮するのが特徴のこのエンジンにより軽快な走りを見せる。特に停止状態からアクセルを踏み込んだ時の瞬発力は素晴らしく良く、市街地走行においてはスピードを出さなくても十分に雰囲気を楽しめる。

ワインディング路ではそれほどパワー不足は感じないがデュアルクラッチトランスミッションの変速パターンとレスポンスがゆるく、エンジンパワーを活かし切れない場面がある。サスペンションはコーナリング性能に優れているだけにパワーとシャシーがシンクロしきれないもどかしさを感じたが、排気量を考えればスポーティーな味は残されている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

三好秀昌│ラリードライバー/自動車ジャーナリスト/動物カメラマン
東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。八重洲出版の契約カメラマンを経て、ラリー成績の上昇とともにスポーティーカーの試乗原稿を執筆する。89年からWRCラリーに参戦する三菱ラリーアート・ジャパンのチームマネージャーも務める。

《三好秀昌》

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