三菱自動車の次期社長兼COOに内定した相川哲郎常務取締役は2月6日、都内にある本社で会見し、「なんとか若い人の力を引き出して、さらに会社を発展させたい」と抱負を語った。
相川常務は「2004年にダイムラーが退出、かつリコール問題が再発したことで、半年間のうちに開発のエンジニアが10%強退職した。開発あるいは生産のリソース、その他を含めて決して十分な人材でやっている状況ではない。みんな必死で働いている中で、さらにこれから健全な企業として事業の発展を考えていくと、この人材の不足をカバーする必要がある」と強調。
その上で「しかしながら簡単に人材は育たない。その中でできるのは若い人たちの力を精一杯引き出すということだと思う。高い目標を与えれば知恵を出して良い仕事をし、人の数を知恵でカバーしてくれると思っている。私自身も若いころ、仕事を任されて育てられたことが今につながっていると思うので、なんとか若い人の力を引き出して、さらに会社を発展させたい」と述べた。
さらに「今先頭を走っている電動化技術、これに加えて従来から得意としている四輪駆動を含めた四輪制御技術、これが我々の技術のコアだと思っている。これらを一番生かせる車がSUVだが、このSUVはこれから競争がもっともっと激しくなる。その中でやはり環境に優しいSUV、走りも良いということで他のメーカーとの違いを出していきたい」と話した。