トヨタ自動車は2月4日、2014年3月期の連結業績予想を上方修正して発表した。連結営業利益は昨年11月時点から2000億円多い2兆4000億円(前期比82%増)とし、リーマン・ショック前の最高益(2兆2703億円)を6期ぶりに更新する。
連結販売台数は910万台(3%増)を据え置いたものの、円安による前提為替の見直しや原価改善効果などにより上方に見直した。純利益は従来予想から2300億円増額の1兆9000億円(98%増)に修正した。営業利益とともに、08年3月期の最高益を更新する。
通期の為替前提は1ドル100円(従来は同97円)に見直した。会見した佐々木卓夫常務役員は「今より円安だった08年3月期と比較して今期の為替による減益影響は1兆円くらいある。粗利の改善や原価改善努力、さらに固定費削減などの体質改善で1兆円をはね返している」と、今期の最高益更新見込みを評価した。