JR東日本、春の臨時列車の概要を発表…「あけぼの」やNEX横須賀延長など

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成田空港アクセスの『成田エクスプレス(NEX)』。一部の列車が横須賀線の横須賀駅まで延長運転される。
  • 成田空港アクセスの『成田エクスプレス(NEX)』。一部の列車が横須賀線の横須賀駅まで延長運転される。
  • 3月ダイヤ改正で定期運転を終了する寝台特急『あけぼの』は、ゴールデンウィークに臨時列車として運転される(写真はイメージ)。

JR東日本は1月24日、春季122日間(3月1日~6月30日)に運転する臨時列車の概要を発表した。E7系『あさま』の増発や、3月15日ダイヤ改正を機に定期運転を終了する寝台特急『あけぼの』の運転などが行われる。

期間中、新幹線1994本、在来線特急・急行2405本、計4399本の臨時列車を運転する。定期列車を合わせた総本数の対前年比は新幹線が100%、在来線が99%。大型観光キャンペーンの「新潟デスティネーションキャンペーン(新潟DC)」(4月1日~6月30日)と「山形デスティネーションキャンペーン(山形DC)」(6月14日~9月13日)にあわせ、観光客向けの臨時列車も多数運転される。

東北新幹線は最高速度320km/hの『はやぶさ』『こまち』を増発。長野新幹線では、3月15日ダイヤ改正から営業運転に投入される、北陸新幹線向け新型車両のE7系を使用した臨時列車が運転される。E7系使用の臨時列車は5月3日の『あさま617号』(上野15時30分発~長野17時03分着)、5月5・6日の『あさま579号』(東京17時08分発~長野18時43分着)、5月5・6日の『あさま570号』(長野15時14分発~東京16時56分着)。上越新幹線では5月6日まで、『Maxたにがわ』『たにがわ』定期列車の一部がガーラ湯沢駅まで延長運転する。

在来線では新潟DCにあわせ、高田~十日町間の快速『越乃Shu*Kura』、高田~越後湯沢間の快速『ゆざわShu*Kura』を運転。車両はキハ40系列のキハ40・48形3両をリニューアルした新しい観光車両「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」を使用する。このほか、直江津発新潟行きの快速『新潟うまさぎっしり博号』(キハ48・40形2両)や、秋田発新潟行き・新潟発糸魚川行き快速『うさまぎっしり日本海縦断号』(485系「NO.DO.KA」3両)なども運転される。

山形DCにあわせた在来線臨時列車も多数運転され、仙台~新庄間の快速『リゾートみのり』(キハ48形「みのり」2・3両)や山形~寒河江間の快速『さくらんぼ風っこ号』(キハ48形「風っこ」2両)などが運転される。

車内外を「ポケットモンスター(ポケモン)」のキャラクターなどでデザインしたキハ100系「POKEMON with YOU トレイン」2両は、東北各線で快速列車として運転。大船渡線一ノ関~気仙沼間を結ぶ『ポケモントレイン気仙沼号』のほか、郡山~いわき間の『ポケモン磐越東線号』、郡山~喜多方間の『ポケモン磐越西線号』、会津若松~会津川口間の『ポケモン只見線号』が運転される。このうち大船渡線以外の各線は「POKEMON with YOU トレイン」が初めて運行される。

首都圏では、成田空港アクセス特急『成田エクスプレス』の一部の列車が土曜・休日を中心に横須賀線の横須賀駅まで延長運転する。車両はE259系6両編成だが、東京~成田空港間は6両または12両編成になる。

臨時夜行列車は、上野~青森間の寝台特急『あけぼの』、東京~大垣間の快速『ムーンライトながら』、新宿~新潟間の『ムーンライトえちご』、新宿発白馬行き快速『ムーンライト信州81号』などが運転される。

3月15日ダイヤ改正を機に定期運転を終了する『あけぼの』は、ゴールデンウィークに運転。運転日は上野発4月25日~5月6日、青森発4月24日~5月5日で、EF64形とEF81形が24系客車6両編成をけん引する。運行時刻は上野21時33分発~青森12時19分着、青森17時11分発~上野6時20分着。

『ムーンライトながら』は185系10両編成を使用。運転日は東京発3月20~29日、大垣発3月21~30日で、東京23時10分発~大垣5時51分着、大垣22時49分発~東京5時05分着のダイヤで運転される。485系6両編成の『ムーンライトえちご』は3月20~31日の運転で、運行時刻は新宿23時10分発~新潟4時51分着、新潟23時39分発~新宿5時09分着になる。『ムーンライト信州81号』は3月7・14・20・28日、4月25日、5月2・3日に189系6両編成で運転。新宿23時54分発~白馬5時40分着の片道のみとなる。

《草町義和》

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