2013年3月にリニューアル工事の完成した阪神電気鉄道の三宮駅が、環境省の「第4回省エネ・照明デザインアワード」で優秀事例に選出された。阪神電鉄と神戸高速鉄道が1月24日に発表した。兵庫県内の駅の受賞例は初という。
阪神三宮駅は2007年10月から大規模リニューアル工事を実施。駅構内の全ての照明器具をLED化し、従来の照明と比べ40%以上のCO2削減を実現した。コンコース階では「なみ」をテーマにデザインした天井を活かすため、照明を天井のスリット内に設置して存在感を抑え、ホーム階では1933年の三宮駅地下化当時を思い起こさせる照明を採用するなど、デザイン面でも様々な工夫を施した。
優秀事例への選出は、これらの取り組みが評価されたという。
阪神電鉄は省エネルギー化に向け全駅の照明のLED化を進めるとしており、発表で「今後もより環境負荷の少ない鉄道を目指してまいります」としている。
「省エネ・照明デザインアワード」は環境省が行う事業で、優れた省エネ効果とデザイン性の両立を達成している施設を選定し、省エネ型照明導入の意識向上を図る目的で実施。2012年度には西武鉄道の所沢駅が優秀事例に選出されている。