フィアット、クライスラーグループの全株式取得が完了…完全子会社化が実現

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クライスラーグループの米国本社
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イタリアの自動車大手、フィアットは1月21日、米国の自動車大手、クライスラーグループの全ての株式取得が完了し、完全子会社化が実現したと発表した。

フィアットは1月1日、クライスラーグループを完全子会社化すると発表。クライスラーグループは2009年4月、経営破綻。同年5月、イタリアの自動車大手、フィアットと資本提携を結んだ。その後、フィアットは、クライスラーグループへの出資比率を段階的に引き上げ。クライスラーグループの全株式の58.5%を、フィアットが保有していた。

今回、フィアットは、クライスラーグループを完全子会社化したと発表。フィアットが、UAW(全米自動車労組)の退職者向け医療保険基金(VEBA)が保有するクライスラーグループの41.5%の株式を、全て買い取り、完全子会社化が実現した。

VEBAからの株式の取得に要した費用は、36億5000万ドル(約3820億円)。フィアットの北米子会社、フィアットノースアメリカが17億5000万ドル(約1830億円)、クライスラーグループが19億ドル(約1990億円)を負担した。

フィアットとクライスラーグループの経営統合が完了したことで、両社の関係はいっそう緊密になり、今後、経営の効率化をさらに推進していくことになる。

《森脇稔》

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