JALパック、海外渡航自由化50年を記念した特別ツアーをラインナップ

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JALパック最初のツアーは「ヨーロッパ16日間」、現在の貨幣価値に換算すると1人700万円という超高額なものだった。
  • JALパック最初のツアーは「ヨーロッパ16日間」、現在の貨幣価値に換算すると1人700万円という超高額なものだった。
  • 海外渡航の自由化から50年。それはJALパックブランドの歴史でもある。
  • ジャルパックの二宮秀生社長。
  • このバッグが憧れの時代があった。
  • 最初のツアーが行われた1965年はダクラスDC-8が主力機だった。この後、ボーイング747(ジャンボジェット)が就航し、海外旅行が一般的なものになっていく。
  • JALパックのバッジ。かなり貴重なもの。

JALグループのホールセール(卸売り)専門の旅行会社、ジャルパックは2014年度に海外旅行自由化から50年を迎えることを記念し、特別ツアーを企画したことを発表した。世界一周や日本一周などのツアーを用意。同社でしかできないツアーを提供するという。

同社によると、日本で海外渡航が自由化され、観光目的で旅行ができるようになったのは1964年4月。自由化されても言葉の壁や習慣の違いもあって、実際に旅行へ出かけられる人は少なかったが、航空券やホテルまで一括で予約し、日本語の話せるツアーコンダクターと共に海外へ出るというパッケージツアーを企画・販売したのはジャルパックが先駆けだった。

JALパックとして企画された最初のツアーは自由化から1年後の1965年4月に出発した「ヨーロッパ16日間」で、大卒の初任給が約2万円、サラリーマンの年収が約45万円という時代に67万5000円という高額なものだった。現在の貨幣価値に換算すると約700万円になる。

2014年度は自由化から50年、同時にJALパックプランドの誕生からも50年となるため、同社は「JALパックにしかできない」という、世界一周旅行を含む海外6コース、日本一周を含む国内8コースを企画した。世界一周旅行は18日間で1人300万円、日本一周旅行は13日間で94-119万円となる。特に国内は「JALしか就航していない路線」を使用するなど、JALグループの強みを活かしたものとなっているようだ。

《石田真一》

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