気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年1月21日付
●中国経済内需が牽引、成長率7.7%下げ止まり(朝日・2面)
●増税後にらみ新車攻勢、トヨタ家族向け日産高級セダン(朝日・6面)
●ホンダがナナハン3車種(朝日・6面)
●日産EVリーフ販売10万台に(朝日・6面)
●仏プジョーに中国資本参入、増資計画承認(毎日・7面)
●トヨタ車体、3年ぶりダカールV(産経・10面)
●東京五輪組織委、副会長、トヨタ社長で最終調整(東京・3面)
●旬の人、時の人、民間の活力再生に挑む経団連次期会長(日経・2面)
●中国、中古車需要伸びる(日経・9面)
ひとくちコメント
政府がトヨタ自動車の豊田章男社長を2020年東京五輪組織委員会の副会長に充てる方向で最終調整しているという。先週末の読売が大きく報じたのに次いで、きょうも東京などが共同通信の配信記事として取り上げている。
それによると、すでに、会長には森喜朗元首相の就任が決まっているが、森氏は下村博文五輪担当相らと会談し、組織委副会長に財界関係者を起用する方針で一致したという。経済界の後押しを得て五輪に「オールジャパン態勢」で臨むためだそうだ。
豊田社長は、今年の年頭あいさつで「将来笑うために、今苦労しよう」「もっといい車をつくろうよ」などと社員に呼びかけたが、その中では「2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会は、トヨタにとっても、将来を支える技術・ビジネスの開発を進める大きなメルクマールになる」と強調。
しかも、大震災後、東京オリンピックに向けて「もっといい日本へ向かっていけるのか、試されている」とも述べていた。スポーツ好きの豊田社長は東京五輪開催の決定を人一倍喜んでいるが、それにしても、ドラえもんの「どこでもドア」ではないが、何から何までどこでも「トヨタ頼み」では、バランスを欠くことにならないかが心配だ。