ムゼオチンクエチェントレーシングチーム(mCrt)は、アバルトの競技用車両や専用パーツを販売する、ムゼオチンクエチェントレーシングディーラーを開設することを、東京オートサロン14にて発表した。
mCrtは、愛知県にあるチンクエチェント博物館を母体としたレーシングチームで、2013年に結成。昨年からスーパー耐久選手権に参戦し、本年は、スーパー耐久選手権と全日本ラリー選手権にエントリーする。
ムゼオチンクエチェントレーシングディーラー代表の才門勇介さんは、「レーシングディーラーというと馴染みがないかもしれないが、イタリアではレース活動をサポートし、レース車両を販売するというレーシングディーラーがある。そこで日本でも同様に、競技車両の販売とそのサポートを行う」と話す。
具体的には、全日本ラリー選手権に出場するアバルト『500ラリーR3T』をはじめ4種類の競技車両を販売。それ以外に、「レーシングドライバーをパーソナルインストラクターとして派遣することや、ドライビングスクールなど、走る場、走ることが出来るような機会を提供するということまで含んで、サポートしていきたい」という。
また、チンクエチェント博物館代表の伊藤精朗氏は、「アバルトでとことん遊んでもらいたい」と述べ、「最低限ビジネスに乗せるために、ディーラーが年間数台でも販売できれば、我々のレース活動費の一部にもなると同時に、そのクルマたちもレースに参戦してくれるだろう。そうするとレースの裾野も広がり、何年かしたらワンメイクレースが出来るかもしれない」と語った。