マツダ CX-5に2.5リットルガソリンエンジン投入、その理由

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マツダ・CX-5
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マツダ『CX-5』に2.5リットルのガソリンエンジンが追加された。このエンジンの投入には、予想以上にディーゼルエンジンが売れたが故の、ガソリンエンジンの“復権”という理由があった。

国内のCX-5には、2リットルのガソリンエンジンと2.2リットルのディーゼルエンジンがある。マツダ商品本部プロジェクトマネージャーの佐々木克明さんは、「2リットルガソリンエンジンは、走りと燃費を高い次元で両立したエンジンである一方、2.2リットルディーゼルエンジンも、とてもよく走るエンジンに仕上がった」と説明。現在の国内の販売状況は、「ガソリン2割、ディーゼル8割と、思った以上にディーゼルが売れている」と述べる。

そこで、「我々としては、ガソリンエンジンをもう少し復権させたいという思いもあり、走りも燃費も高い次元で実現した、排気量のより大きい2.5リットルガソリンエンジンを投入することで、日本国内の多くのユーザーにガソリンエンジンを楽しんでもらいたい」と話す。

佐々木さんは、「2リットルガソリンエンジンが非力ということではなく、ガソリンエンジンのスムーズさと、よりパワーを求めるユーザーに向けての投入」だとし、「ディーゼルエンジンは、アクセルペダルに応じて、中間加速時にシフトダウンせずにトルクで走っていくという爽快感がある一方、ディーゼルエンジンよりも素早い吹け上がりや、レスポンスの良さ、スムーズさという特徴を持ったガソリンエンジンを、より日本国内の幅広いユーザーに届けたいのだ」という。

2.5リットルエンジンは、「例えば、家族連れで大きな荷物を積んで、ひょっとしたらルーフにもキャリアなどをつけて、中央高速など登坂の多い長距離ドライブを楽しむユーザーには2リットルより2.5リットルの方が安心でき、登坂時に加速しようと思えば、より楽に加速できるセッティングになっている」と、同社の開発テーマのひとつ、“意のままに操る歓び”の進化がこの2.5リットルガソリンエンジンの投入であることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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