ドイツの自動車大手、ダイムラーが2013年12月、欧州で発表したばかりの新型メルセデスベンツ『Cクラスセダン』。同車に、中国専用モデルが計画されていることが分かった。
これは2013年12月、『ロイター』が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたダイムラーのメルセデスベンツ乗用車担当、トーマス・ウェバー取締役は、「新型メルセデスベンツCクラスセダンに、中国市場専用のロングホイールベース車を設定するつもりだ」と明かしたという。
中国では、富裕層の間でロングホイールベース仕様に対する需要が根強い。例えば、アウディ『A6』、BMW『5シリーズ』、ボルボ『S80』などが、中国向けロングホイールベース車を投入。メルセデスベンツも『Eクラス』に、ロングボディを用意している。
もともと中国市場では、中型プレミアムセダンクラスのロングホイールベース車が主流だった。しかし、最近では、ひとクラス下の小型プレミアムセダン分野にも、この流れが波及。アウディ『A4』をはじめ、BMW『3シリーズ』、インフィニティ『Q50』(日本名:新型日産『スカイライン』)、ボルボ『S60』などが、ロングホイールベース車を投入、または投入予定となっている。
メルセデスベンツも、このトレンドに従い、新型Cクラスセダンに将来、中国向けロングボディの設定を計画。メルセデスベンツ乗用車担当、トーマス・ウェバー取締役は、同メディアに対して、「中国の顧客のニーズに応えるロングホイールベース車。中国で現地生産し、中国市場だけで販売する」とコメントしている。