米国の自動車最大手、GMのシボレーブランドは12月19日、2015年モデルの『タホ』の盗難防止対策を強化すると発表した。
タホは、シボレーブランドのフルサイズSUV。キャデラックのフルサイズSUV、『エスカレード』と車台を共用している。エスカレードは、米国で最も盗難の被害に遭いやすい車として知られており、基本メカニズムを同じくするタホも、狙われる確率が高い。
タホの2015年モデルでは、ステアリングコラムロックを標準装備。これは車両を牽引したり、押したりして、盗む事例への対策だ。また、ドアのキーシリンダー部分にも対策を施し、ピッキングによるドアのこじ開けを防止する。
また米国では、SUVの脱着式サードシートが、部品盗り目的で盗難に遭う被害も多い。タホの2015年モデルでは、脱着式から格納式のサードシートに変更。シートが車両のフロアにボルトで固定されるため、盗難に遭いにくい構造となった。
さらに、「LT」と「LTZ」グレードには、「盗難防止パッケージ」を用意。これは、ガラス破りセンサーや室内の振動センサーなどをセットしたもの。車両が持ち上げられた際のアラーム、正規のキー以外でのエンジン始動を困難にする最新イモビライザーも装備される。