【2014年3月ダイヤ改正】JR東海『のぞみ』毎時10本運転可能に…新幹線車内の自販機は廃止

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東京駅に入線するN700系「のぞみ」。3月ダイヤ改正でほぼ全日、毎時10本「のぞみ」を運転できる体制となる。
  • 東京駅に入線するN700系「のぞみ」。3月ダイヤ改正でほぼ全日、毎時10本「のぞみ」を運転できる体制となる。
  • N700Aのロゴマーク。700系の置き換えが進み、N700での運転がさらに拡大する

JR東海のダイヤ改正は、東海道新幹線の新大阪駅大規模改良工事完成に伴う「のぞみ10本ダイヤ」の実施が目玉。700系の置き換えが進み、N700系で運転する『ひかり』『こだま』も大幅に増加する。一方で、車内での自販機による飲料販売が終了する。

■新幹線
『のぞみ』を毎時10本運転可能な「のぞみ10本ダイヤ」を導入する。現行ダイヤで『のぞみ』を毎時最大10本運転できる時間帯は、東京発7・8・17~19時台の下り列車のみだが、ダイヤ改正以降は下りが東京発7~20時台、上りも東京着9~21時台までと、ほぼ全日運転可能となり、JR東海は春休みやゴールデンウィークなどの多客時に、より多くの臨時『のぞみ』を運転するとしている。下りは東京駅を毎時53分発、上りは同駅を毎時50分着の臨時『のぞみ』が新たに設定可能になる。

東海道新幹線の主力となったN700系はさらに勢力を拡大。最新のN700Aは本年度末までに13編成が投入され、定期列車の約8割(312本中243本)がN700系で運転されることになる。『ひかり』は現在より20本多い39本、『こだま』は15本多い41本がN700系での運転となる。

東京9~16時台発、また同駅10~22時台着の岐阜羽島・米原停車の『ひかり』は、加減速性能の高いN700系の投入によって東京~新大阪間の所要時間を3分程度短縮する。これにより、後続の『のぞみ』にも所要時間短縮の効果が生まれる。

車内サービスの面では、新幹線車内に設置されている自動販売機を廃止する方針が打ち出された。12月21日からは自販機を搭載しないN700Aの運行を開始しており、ダイヤ改正以降は全編成で自販機による飲料販売を取りやめる。車内販売を行っていない『こだま』では車内で飲料の購入ができなくなるため、JR東海は注意を呼びかけている。N700系車内の自販機跡地では「新たに無線LAN設備を活用したサービス向上の可能性について実験を行う」としている。

■在来線
東海道本線では、静岡19時発の『ホームライナー沼津6号』を新たに設定。現行の18時発、21時36分発に加え、静岡から沼津方面へのホームライナーが3本となる。中央西線では、現在平日昼に5往復運転している愛知環状鉄道直通の岡崎行きを廃止する。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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