愛知環状鉄道30周年で記念フリー切符…記念列車も運行

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愛知環状鉄道線を走る普通列車。まもなく開業30周年を迎える。
  • 愛知環状鉄道線を走る普通列車。まもなく開業30周年を迎える。
  • 開業時に使われていた100系は既に引退しているが、一部が福井県のえちぜん鉄道に譲渡された。
  • えちぜん鉄道に譲渡された100系。

愛知環状鉄道は今年1月31日の開業30周年にあわせ、「開業30周年記念一日フリー乗車券」を発売する。1月27日から3月4日までの土曜・休日に限り、愛知環状鉄道線を1日自由に乗り降りできる。

発売額は大人1000円・子供500円。中岡崎・北岡崎・三河豊田・新豊田・八草・瀬戸口・瀬戸市の各駅で購入できる。設定期間は1月27日から3月4日までの土曜・休日だが、1月20日から前売りする。このほか、2月3日に記念イベントの開催と記念列車の運行が予定されている。記念硬券セットの販売やスランプラリーも行われる予定だ。

愛知環状鉄道線は、岡崎(愛知県岡崎市)~高蔵寺(春日井市)間の45.3kmを結ぶ鉄道路線。岡崎~新豊田間が国鉄岡多線として1976年までに開業し、その後も新豊田~高蔵寺間の延伸工事が進められた。

しかし、国鉄の経営悪化から地元出資の第三セクターに移管されることになり、1986年に愛知県などが愛知環状鉄道を設立。JR東海への暫定継承を経て1988年1月31日、延伸工事区間を含む岡崎~高蔵寺間の運営を愛知環状鉄道が引き継いだ。

1日平均の通過人員(旅客輸送密度)は、国鉄時代の1977~1979年度が2757人。経営移管後は沿線の開発が進んだこともあって利用者が大幅に増加し、2015年度は1万651人に膨れあがっている。

《草町義和》

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