ホンダの鈴鹿製作所で検査主任技術者を務める市毛弘之氏は11月26日に都内で開かれたJDパワーベスト・プラクティス・セミナーで講演し、新型軽自動車『N-WGN』について開発から生産、販売までのすべてが同製作所内で行ったことを明らかにした。
市毛氏は講演で「従来は、栃木で開発をし、営業活動は青山(の本社)が中心となり、生産は鈴鹿でやる体制になっているが、軽については開発から生産、そして販売の意見まですべて一本化し、製品開発機能の強化を図っていく体制をとっている」と説明。
その上で「それを『SKI』と呼んでおり、これは鈴鹿、軽、イノベーションの略で、開発、部品の調達、生産、営業を生産現場である鈴鹿に集結し、『すべて鈴鹿で解決する』という取り組みになる。魅力ある軽自動車を素早く市場に提供するということで、お客様目線で即断即決していくというもの」と述べた。
さらに「軽のNシリーズは『N BOX』から始まって、第四弾となる『N-WGN』まできている。このN-WGNについてはSKI体制の下で開発から表明した機種。第三弾の『N-ONE』については量産直前からのスタートだったので、開発までSKIの体制ではできていなかった。今後軽についてはSKI体制でしっかりとお客様の声を聴きながら、開発、生産、供給をしていきたい」と強調した。