【富士スプリントカップ13】レクサス同士の戦いを制して、大嶋和也が勝利…GT500決勝第2レース

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GT500の決勝第2レースは#6 SC430が制す。写真:TOYOTA(23日の走行より)
  • GT500の決勝第2レースは#6 SC430が制す。写真:TOYOTA(23日の走行より)
  • GT500第2レースの暫定表彰式。左から2位の中嶋一貴、優勝の大嶋和也、3位のオリベイラ。
  • GT500部門のJAF GPを獲得した#17 KEIHIN HSV-010。写真:Honda(23日の走行より)
  • GT500部門のJAF GP獲得陣営は#17 KEIHIN HSV-010。左から塚越広大、金石勝智監督、金石年弘。
  • GT500第2レースを制した大嶋和也。
  • GT500第2レースで2位の#36 SC430。写真:TOYOTA(23日の走行より)
  • GT500第2レースを制した大嶋と、チームルマンの土沼広芳・総監督。
  • GT500決勝第2レース3位の#12 GT-R(オリベイラ)。

24日、「JAF GP 富士スプリントカップ 2013」はGT500クラスの決勝第2レースで大会フィナーレを迎えた。レクサス同士の戦いを制して優勝を飾ったのは大嶋和也。2日間の総合成績でJAF GPタイトルを獲得したのはホンダHSVの塚越広大&金石年弘だった。

いわゆる09年規定のGT500マシンによるラストバトル、その覇を競ったのはポール発進の大嶋(#6 ENEOS SUSTINA SC430)と中嶋一貴(#36 PETRONAS TOM’S SC430)のふたりである。その差は100km(22周)の戦いを通じてほぼ1秒圏内のまま推移。まさしく行き詰まる攻防となったわけだが、大嶋が逃げ切って勝利を飾った。

「とにかく嬉しかったですね。あまり感情を出すタイプではないんですが、チェッカーを受けた時は無線で叫んでいました。中嶋選手がなかなか離れてくれなくて、かなり厳しい展開でしたから」と、白熱の接戦を振り返る大嶋。この大会ではシリーズ戦と異なりスタンディングスタート方式が採られているが、「あまり得意な方ではありませんけど、もう気にせず、失敗してもそれはそれで仕方ないなと思ってスタートしたら、うまくいきました」と、スタートを最大勝因に挙げた。大嶋は国本雄資とのコンビで勝ったシリーズ最終戦に続く自身連勝のかたちで今季を締めくくっている。

2位は一貴。3位にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#12 カルソニックIMPUL GT-R)が入ってニッサン勢最上位。4位は平手晃平(#38 ZENT CERUMO SC430)、5位がホンダ最上位の伊沢拓也(#100 RABRIG HSV-010)で、タイヤ的には7位までをブリヂストンが独占した。

そして6位に入ったのが#17 KEIHIN HSV-010の金石だった。パートナーの塚越が前日の第1レースを制しており、合計得点で#38 SC430(立川祐路&平手)を2点上まわってJAF GPのGT500部門タイトルを獲得。金石は予選9位から1周目に10位へとポジションダウンしながらも最終的に6位でゴールと、価値ある追い上げを見せた(5点獲得)。「(自分が勝っていないので)複雑な感じもしますけど、けっこう抜いてくることができた点に関しては満足しています」と金石。彼はシリーズ2位だったレギュラーシーズンに関しては「中盤戦にあまりポイントを獲れなかったことが痛かったと思います。ただ、シーズン終盤は(今大会を含めて)自分たちのチームが一丸となって、ホンダとも一緒に努力しながらマシンを良くすることができていたので、それについても満足です」と総括し、僚友の塚越、そして従兄の金石勝智監督ともども、ホンダ勢が「NSX CONCEPT GT」を実戦投入する来季にさらなる飛躍を目指す旨も語っていた。

来季のSUPER GTは4月6日決勝の岡山国際サーキット戦で開幕、韓国とタイでのラウンドを含むシリーズ9戦の開催が予定されている(他に特別戦1戦/詳細未定)。GT500クラスは、DTMとの共有技術規定によって設計・製作されたマシンで競う新時代へと突入する。

《遠藤俊幸》

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