KEN OKUYAMA DESIGNは、第43回東京モーターショー13において、全く新しい2シータークーペタイプのスポーツカー『kode9(コードナイン)』を発表した。
「自分が乗りたいクルマをデザインした。クルマが本当にわかる大人に、自分で乗って、いじって、サーキットに行くなど楽しんでもらいたい」とは、同社代表取締役社長の奥山清行氏。
「ポイントは、クルマの文化を楽しんでくれる方たちと一緒に乗りたいということなので、自分の嫌いな奴には売りたくない(笑)」と述べる。
デザインは、「キャラクターラインなど、“スタイリング”の要素は全くない」と奥山氏。「スパゲッティポモドーロ。ミニマムだが、美味しくて飽きない。お寿司もそうだ」と例える。
また、「フェンダーがタイヤの上まで被さっており、60年代から70年代のスポーツカーをちょっと思い起こすかもしれない。しかし、ドア周りは、前後タイヤが見えるくらいまで絞り込み、後ろはまた大きく張り出ているので、非常にメリハリがついている」という。
kode9には、リアウインドウが装備されない。奥山氏は、「スポーツカーはリアウインドウをつけると重くなるうえ、ミッドエンジンのクルマではほとんど後方視界がない。そこで、CCDのカメラをつけて、180度のビジョンをちゃんと見てもらうようにした」と話す。
このクルマの生産計画は、年間20台くらいの予定。工場はKEN OKUYAMA DESIGN 山形ファクトリーにて1台ずつ手作りされる。ベース車両の価格は1200万円で、1.6リッター135馬力NAエンジンが搭載される。
モーターショー会場に展示してあるモデルは、日本車の4気筒2000ccスーパーチャージャー、インタークーラーを装着し、370馬力。重さは890kgである。