【新聞ウォッチ】世界販売100万台、富士重工の勢いは本物か

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富士重工業 吉永泰之社長
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  • 富士重工業 決算会見
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年11月15日付

●アベノミックス効果一服、GDP、消費鈍化輸出減る(読売・9面)

●NY円100円台(読売・9面)

●日産・志賀副会長COO退任語る、「2年連続の下方修正、重い」(朝日・9面)

●富士重への委託、トヨタ打ち切り、米工場、16年にも(朝日・9面)

●「バスを非常電源に」トヨタ世界初の試み(毎日・7面)

●経団連賃上げ明文化、復興法人税廃止促す、政労使会議(産経・1面)

●トヨタ、中国でHV電池生産の合弁会社(産経・10面)

●輸入車シェア最高に、今年、VWなど5ブランド躍進、小型車人気けん引(日経・3面)

●富士重、世界販売100万台、17年めど4割増、米で新型HV(日経・11面)

ひとくちコメント

今、一番元気な企業のトップといえば、富士重工業の吉永泰之社長ではないだろうか。その吉永社長が世界販売台数について「2017年度ごろに12年度比4割増の100万台を目指す」と、語ったという。きょうの日経が報じている。

記事によると、「多目的スポーツ車(SUV)などが好調な米国では新型ハイブリッド車(HV)も発売し、同市場の販売台数を12年度比5割増の50万台超に引き上げる方針だ」とも述べている。

また、きょうの朝日は「米国工場でのトヨタ車の受託生産が、2016年にも打ち切られる見通しとなった」と、取り上げている。すでに、日経などが報じていたが、先の中間決算時では「トヨタからの申し入れがないので」と、煙に巻いていた。朝日によれば「生産体制の見直しを進めるトヨタ自動車から申し入れがあり、受け入れる方針だ」と伝えている。

それにしても、きょうの各紙には、「SUBARU 25年目のフルモデルチェンジ」「LEVORG(レヴォーグ)11.20公開」とのキャッチコピーの全面カラー広告が掲載されている。元旦でもないのに、産経、東京も含めた6紙に同時掲載する自動車メーカーの新聞広告も最近では珍しい。

今のスバルは「死角がないのが死角」とも言われているように、ぶつからない「アイサイト」でもブレーキがかからないほどの絶好調ぶりだが、「山高ければ谷深し」という株の世界での格言があることも肝に銘じるべきだろう。

《福田俊之》

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