日産自動車のカルロス・ゴーンCEO兼社長は11月1日、横浜市の本社で開いた決算会見で、相次ぐリコールについて「消費者の信頼を守ることが我々の優先課題。不安あるいは懐疑的なことがあればリコールする」との考えを示した。
ゴーン社長は「多くのリコールがアメリカで発生したが、これは新型のCVTに起因していた。このため今は作業工程の節目を厳しく徹底管理している。さらに日産のエグゼクティブコミッティ(経営会議)でどういった対策を講じて、新型のCVTに想定外の事態が起こらないようにしているかという説明を求めている。その上でゴーサインを出すという仕組みにして徹底管理に努めている」と説明した。
さらに「今回の状況を真摯に受け止めている。何か問題が発生した場合にはとにかく車を戻して、そしてリコールを行い、信用を損なわないようにする。イメージを損なわないようにするというのが我々の考え方」と強調した。