気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年11月1日付
●室内広々、新オデッセイ、5年ぶり全面改良(読売・8面)
●パナソニックV字回復、中間決算、ソニーは3期連続赤字 (読売・8面)
●自動車税に燃費基準、取得税廃止、穴埋めの総務省案、軽はかえって増税、売れ筋痛手業界反発(朝日・7面)
●軽標的負担重く、税収穴埋め財源探し、地方「生活の足」を直撃(東京・3面)
●ハイブリッド、米向け大型車に投入、トヨタ、16年以降、燃費規制強化にらむ(日経・1面)
●迫真、攻防軽自動車4、鬼軍曹の返の変身(日経・2面)
●インドネシアで車リース、三菱UFJ系現地で合弁 (日経・5面)
●アクア燃費で首位、トヨタ、37キロに改良、ホンダから奪還(日経・11面)
●業界のベア「一律でない」ダイハツ社長(日経・11面)
●デンソーなどトヨタ系8社今期、3社が営業最高益 (日経・13面)
●中国でレクサス首位、車ブランド別品質、スバルが3位(日経・13面)
●マツダとダイハツ最高益へ、営業益今期見通し上方修正、富士重も更新、40年に増配,新車販売好調、生産台数上積み(日経・17面)
●日産、「セレナ」25万台リコール(日経・42面)
ひとくちコメント
消費税率の引き上げに伴い、自動車税や軽自動車税などの自動車関連諸税の見直しを検討している総務省の有識者検討会が、自動車保有税について車の燃費性能などに応じた課税を取り入れるべきだという改革案を盛り込んだ報告書をまとめた。
改革案によると、ハイブリッド車などのエコカーは減税になるものの、もともと税金が極端に安い軽自動車や、燃費の悪い高級車は増税になるとしている。
改革案については、これまでも多くのメディアで取り上げてきた。このため、きょうは朝日が「自動車税に燃費基準、取得税廃止、穴埋めの総務省案、軽はかえって増税」、東京が「軽標的負担重く、税収穴埋め財源探し、地方『生活の足』を直撃」と大きく報じていた以外は、日経がわずか8行の記事、読売、毎日、産経には見当たらず、メディアの中にも温度差があるようだ。
もっとも、総務省が改革案を示したからといっても、すべてそのとおりに決まるわけではない。東京によると、「茂木敏充経済産業相が『これ以上ユーザー負担が増えることはあってはいけない』と語るなど、政府内でも足並みがそろっていない」からだ。
きょうは、スズキが中間決算を発表する。「弱い者いじめ」と軽自動車の増税に猛反発する鈴木修会長が、改革案が示されたのを受けて、今度はどんなコメントをするのかも注目だ。