【WEC 第6戦】富士ラウンド初日、3戦ぶり登場のトヨタ中嶋一貴組は午前午後とも4番手

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中嶋一貴組の#7 トヨタTS030 HYBRID。
  • 中嶋一貴組の#7 トヨタTS030 HYBRID。
  • 見学に訪れた小学生たちと日本人ドライバーの記念撮影。前列右から中嶋一貴、小林可夢偉、井原慶子。
  • #1 アウディR18 e-tron quattro。
  • モニターには、各車がコースのどの位置にいるかが分かる画面も。
  • WECではGTマシン(LMGTE/左)と、スポーツプロトタイプ(LMP/右)が混走する。
  • LMGTE-Proクラスの#92 ポルシェ。

18日、世界耐久選手権(WEC)のシリーズ第6戦が富士スピードウェイで開幕。初日はドライコンディションのもとで2回の練習走行が行なわれ、3戦ぶりの2カー体制となったトヨタの中嶋一貴組(#7)は午前午後ともに4番手タイムだった。

プロトタイプカー最高峰のLMP1クラスで戦うトヨタ(TOYOTA RACING)は、第3戦ルマン24時間以来の2カー体制で富士に臨戦(過去2戦は1カー)。一貴ら#7 トヨタTS030 HYBRIDのクルーにとって実戦参加は3戦ぶりとなる。今季はここまで王者アウディに5戦全勝を許しているトヨタだが、昨年勝っているホームレースでシーズン初勝利を挙げ、ライバルの連勝を止めたいところだ。

「昨年、ルマン以外では最も盛り上がったこの富士で、たくさんの観客のみなさんの前で最後まで(アウディと)手に汗握るレースをして勝てたことは、本当に良かったと思います」と、自らが勝利の立役者となった昨年の富士戦を振り返る一貴。「今年はチームとして、いいシーズンを過ごせているとは言えませんが、僕たちはまたここで勝つつもりで来ていますし、勝つならここしかない、とも思っています」と勝利に照準を定める。この日午前の最初の練習走行では、僚友#8がトップ、#7はアウディ勢2台を挟んでの4番手タイムだった。ただ、アウディとトヨタの4台はベストタイムがいずれも1分28秒台で、コンマ6秒ほどの圏内に集中。ベストタイム比較だけで耐久レースの趨勢は占えないが、久々を考えれば一貴組はまずまずの出足と考えていい(なお#8のベストタイムはペナルティにより正式には抹消)。

「(勝つために)やることはまだまだたくさんありますが、残りのプラクティスの時間(金曜午後と土曜午前)を使って、マシンを良くしていきたいですね」と、1回目の練習走行後の一貴。

午後の2回目の練習走行では一時、上位4台のベストタイムが0.116秒差に密集する局面もあったが、最後は#2 アウディR18 e-tron quattroのロイック・デュバルが、午前早々のコースでのアクシデントの影響を感じさせない走りで、他をコンマ5秒以上離すタイムをマーク、トップに躍り出た。#7 トヨタ一貴組はまたも4番手タイムだったが、首位からコンマ6秒ほどの圏内ということも午前同様(午前は抹消された#8のタイムから見た場合)。明日の予選、そして決勝での好走を期待していいのではないだろうか。

一貴とトヨタが母国レース連覇を目指し、アウディは全勝継続とLMP1マニュファクチャラーズタイトル連覇決定を目論むWEC第6戦「6 HOURS OF FUJI」は、明日(19日)公式予選、そして20日が決勝レースという予定になっている。

《遠藤俊幸》

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