NASCARは10月15日、今年NASCARの各シリーズでデビューを果たした路面乾燥システム・コンボイである「エア・タイタン」が2014年度のスプリントカップシリーズの全てのレースで用意・利用されることを発表した。
NASCARのリサーチ及び開発センターによって開発されたこのシステムは、圧縮された空気を使って路面から水分を除去し、レーストラックのエプロンの部分でバキュームされるというもので、オフィシャルによれば路面の乾燥する時間は最大80%まで減少させることができるとのことである。
エア・タイタンはこれまでに5月のタラデガ・スーパースピードウェイで約1時間の乾燥時間を短縮し、さらに4月のマーティンスビル・スピードウェイでもプラクティスのセッションを行うことを可能にし、最近のカンザス・スピードウェイでも約45分の乾燥に必要とする時間を短縮した。
グッドイヤーのグレッグ・スタッカー氏は、「フェニックスのようなレーストラックで我々が気付いたことは、塵を被りやすいトラックで直ちにテストを開始できたということだ。普通こういう場所では、一日中塵を払わなければならないが、エア・タイタンは水分を取り除くだけでなく、塵や埃を払ってくれる」と語った。